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腰痛と歩行の関連性についての考察

腰痛と歩行の関連

 

こんにちは。西日暮里しろくま整骨院永井です。

今日は腰痛と歩行の関連性について考察できればと思います。

 

 

皆様歩く際に腰痛が出ることはありますか?

歩いているときはいいけど立ってるときは痛い、歩かないでごろごろしてると痛い、歩くと張ってきて痛いなど、色々あるかもしれません。

 

 

今日は痛みの原因として「使い過ぎ」と「使わなさすぎ」で痛むことが多い腰痛のお話をさせていただければと思います。

 

とはいえ「使い過ぎ」で痛いのはなんとなくピンとくる方が多いと思います。使い過ぎで負荷に耐え切れなくなり筋疲労が発生し痛くなる…そんなことはザラかと思います。

では、「使わなさすぎ」で痛いとは何か。いやいや、たくさん歩いているし…と思う人は多いと思います。運動量はそれほど関係なく、その筋肉が『ちゃんと使えているかどうか』が大事になってきます。

 

 

代償動作というものの存在を知ろう

 

歩行時の腰痛がある人は、歩けてはいるものの、正しい筋肉の使い方ができていない人が多い。

歩行の要として体重を受け止め支えてくれる大殿筋という筋肉がある。かなりポピュラーな筋肉なので鍛えている人も多いとは思うのだが、この大殿筋は実は上部繊維と下部繊維というものに分けられ上部は下肢を外転し、下部は内転するといったように実は用途が違う筋肉なのである。

 

 

ここで注目してほしいのは、人間は歩行時やランニング、休憩時は外転方向へモーメントが加わることが多いという点である。

つまり、足を外に開く外転方向ばかりに負荷がかかるので大殿筋上部や太もも外側ばかりを使い過ぎ、結果として「使い過ぎた筋肉」が完成する。

 

 

そこで出てくるのが代償動作である。

硬くなった筋肉を助けるため、ハムストリングスや大腿四頭筋、胸腰筋膜の力を借りて無理やり歩行を可能としているのである。

つまり外側方向に負荷がかかる➡大殿筋や大腿筋膜張筋が負荷に耐え切れなくなってくる➡腰や足の筋肉を代わりに使いなんとか歩く➡負荷に耐え切れなくなり脆弱な腰が痛む。

といった流れになる。

腰の筋肉は骨盤や大腿部に比べ脆弱なので、負荷がかかりすぎると痛みへと変わる。

 

 

 

じゃあどうすれば良かったの?

 

 

言うのはとっても簡単で、歩行時に外転モーメントがかかるのを押さえればいいのである。

つまり、外転方向に向かわせないよう大殿筋下部繊維をしっかり使い外転モーメントを抑えるのだ。

元々大殿筋下部繊維は上部繊維に比べれば使用頻度が少ないため、意識しないと使えなくなることが多い。

下部繊維をしっかり働かせることで代償動作を行わせない、そうすることで腰にかかる負荷が軽減するので歩行時の腰痛を止めることができるのである。

 

 

もしこのページを見ている人が根本的に身体を変えていきたいと思うのならば、多少でも参考になれば幸いと思います。

まとめると、

 

 

 

  • 大殿筋下部繊維を上手く使えずに支持脚に外転モーメントが加わる

  • 外転方向をメインで支える大殿筋上部繊維、大腿筋膜張筋などが疲弊する

  • 腰やハムストリングスなどの筋肉が代償動作を行い余計な負荷がかかる

  • 結果として脆弱な腰は耐え切れず腰痛へとつながる

 

 

こんな感じである。

負荷がかかると筋肉は硬くなるので、腰やハムストがパンパンな人はどうしてもここをマッサージやストレッチで緩めたくなるが、それは対症療法で根本治療ではない。

 

 

根本から治療をしたければ①の大殿筋下部繊維を上手に使えるようになるしかないと私は考えている。

あくまでのこれは一例なので、すべての人がこの症状に当てはまるとはいえない。

しかし、痛みがあるときはこの代償動作が発生し使い過ぎの筋肉と使えていない筋肉が出ていることがほとんどとなる。

当院ではその状態を見極め、治療を行っています。

 

 

少し長くなったので今回はこのくらいにして、次回は今回のような腰痛をどのようにして治していくのかを考察してみます。

 

 

ここまで分からない点や疑問に思う方、アドバイスが欲しい方はぜひメールをください。

励みになります。

 

 

西日暮里しろくま整骨院 永井

この記事を書いた人

院長

ルピナス整体院院長の永井宏典です。治療家として12年・2万人以上の方と関わってきました。「痛みの心配がない、快適な毎日を送れる」「痛みがこわくて我慢していたことが、なんでもできる」そんな喜びを手に入れられるように、読者様にとって有益な情報を発信して参ります。

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