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痩せたら腰痛は治る?体重と腰痛の因果関係は?

 

 

「病院に行ったら痩せろって言われた。そんな簡単に痩せれたら無理ないのに…」

 

そういう言葉をよく聞くことがある。

確かに、体重の増減が身体に影響を及ぼすことは多い。

体重は増えすぎてもいけないし、減りすぎてもいけない。

 

ただ、体重が増えてしまった人は痩せないといけないとは思っても、痩せたら痛みが消えるということに対してあまりピンと来ていないのだと思う。

 

太ることで発生しやすくなる痛みは、膝痛、腰痛、背部痛、頸部痛が主だ。

特に多いのは膝と腰。

その中でも治療に対しかなり影響を与え、治しにくいのは膝痛だ。

腰痛に関していえば体重があっても発生しない人がいるくらいなので何とかなったりする。

まず体重の増加によって一番痛みにつながりにくくなるのは正常な姿勢に保ってられなくなることだろう。

皮下脂肪はその人にとってあまり使ってない部分に溜まることが多い。

お腹や背中、太ももに二の腕。

特に腰回りや背中に肉が余分につくと、睡眠に影響を及ぼす。

人間寝ているときに身体の不調を自己修復していくので、睡眠の質が下がれば当然身体は不調になっていく。

また、肉がつくと内圧があがり血流の問題を起こしやすくなる。

血流が悪くなると組織に栄養素を送れず栄養不足となるため、なんかいつもだるい感じになってしまう。

 

基本的に体重が増えすぎるのはあまりいいことはない。

だからこそお医者さんはまず痩せろという。

痩せたうえで痛みが残るのなら、別の処置をする、といった感じだ。

 

 

さて、今までの話は体重が増えることによって出現する身体の不調の話だ。

寝ている姿勢などもあるが、整形外科的になぜ体重の増加が腰痛につながるのかを説明できていない。

これを読んでいるあなたはきっと体重と腰痛などの痛みに興味があるのだろう。

なのでまずは、自分の腰の痛みがどのように出ているのかを理解してみよう。

 

その腰痛は絶えず痛みが来るのか?

同じ姿勢をすると痛みが出るのか?

日によって痛みの出方が変わるのか?

朝と夜で痛みの程度に差が出るか?

 

 

あくまでも一例だが、上記の例がある。

まず考えなくてはいけないのは、あなたの痛みは骨から来ているのか筋肉から来ているのかだ。

骨の場合なら、日によって痛みの変動は起こりにくい。

また、朝と夜で痛みの変化も出にくくなる。なぜなら、骨は朝も夜も明日も明後日も、突然生えてきたり狭くなったのが広がったりもしないから。

 

ベットから起き上がる時、座って立ち上がる時、鈍痛なのか鋭い痛みなのかでも違う。

骨の場合は、鋭い痛みであることが多い。そういった時はまず病院で画像を撮ろう。

 

逆に痛みに変動があるのなら、それは筋肉の痛みの場合が多い。

腰は人間の構造上、負担を避けることが出来ない箇所になる。

体重が増えたことにより負担が増えてしまえば、それが痛みに変わる可能性が高い。

 

つまり、体重が増えることであなたの腰はあなた自身の体重の負担に耐え切れず、筋肉が悲鳴をあげそれは痛みとして身体の反応として出現しているのだ。

痛みは正常な反応である。これ以上身体に負荷がかかると危険と教えてくれているのである。無視をすれば悪化し、最悪立ち上がれなくなることもある。

 

では、どうしたらいいのか?結局痩せろなのか?

結論を言うと、痩せなくても身体の負荷を支えられるだけの筋力があれば痛みは出なくなる。

例えば自分が痛みなく支えられる体重が60kgとして、70㎏あれば支えきれず痛みが出る。だから60kgまで下げろと言っているのだ。

しかし、70㎏を支えられるだけの筋力を作ることができれば、それもまた70㎏を支えることは可能なのだ。

 

どっちをとるかはあなた次第、といったところなのだろう。

痩せるには食事制限がほぼ必ずついてくるので、苦手な人は運動でなんとかしたいと考えるだろう。

 

注意点としては、ただ闇雲に運動をしないこと。

支える筋肉は姿勢維持筋としてちゃんとあるので、その部位を鍛えないとどんなに歩いても運動してもその筋肉が鍛わらないと意味がないのだ。

以上が大まかだが、体重と腰痛・痛みの関連性である。

この文章をよんで、少しでも身体について理解が進めば幸いである。

この記事を書いた人

院長

ルピナス整体院院長の永井宏典です。治療家として12年・2万人以上の方と関わってきました。「痛みの心配がない、快適な毎日を送れる」「痛みがこわくて我慢していたことが、なんでもできる」そんな喜びを手に入れられるように、読者様にとって有益な情報を発信して参ります。

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