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症例報告~80代男性。腰部脊柱管狭窄症と診断され来院~

症例報告①80代男性 寝返りの腰の痛み。歩行困難で来院

 

 

こんにちは。

西日暮里しろくま整骨院永井です。

今日は、当院にはどんな人が来ているのか。

また、どんな症状でどんな検査をしたのかを記載していきます。

 

 

今回は80代男性、寝返りで腰の痛みを感じ、趣味だった散歩が続けられないことが困るというお悩みの方のお話をしていきます。

当院に来院した時には別の病院での診断や治療を受けていて、まだ良くならなかったからチラシを見て来院したという流れでした。

 

  • レントゲンで腰部脊柱管狭窄症と診断されている
  • 痛み止めを処方されたが、胃が荒れてしまい飲むことが辛くなっている。
  • 湿布をしているものの効果があるのかないのか不透明
  • 痛みは悪化の傾向がある。寝返りの際痛みで夜目覚めてしまう。
  • 散歩が好きだったが、今はできていない

 

他にもいろいろお話がありましたが、問題である所見は上記の通り。

疼痛箇所は右の臀部~太もも後面~下腿部まで続いていた。

また、歩き始めは平気なものの20メートルほど歩くとしゃがみ込み休憩し、少し休むと歩けるがまた痛みが出る間欠性跛行という症状が出ていた。

これは脊柱管狭窄症で出やすい坐骨神経の症状で、狭窄症があり症状として現れていることは間違いないと判断した。

 

また、天気の状態やその日の体調によっては少し歩ける時間が長い日もあるとのこと。

このことから、骨の変性ではなく筋肉の過緊張、もしくは萎縮が原因で坐骨神経症状が出ているのではないかと想定した。

 

そこで話を更に聞いてくと、今回のコロナ騒動で運動量が減り、1~2カ月ほど散歩をしていなかった時期があり、その運動不足が原因ではないかと本人も感じているようだった。

 

狭窄症があることは確定なのだが、問題は何が原因なのか。

レントゲンで腰椎が狭いとはいえ、平気な日があることから骨ではなく筋肉が問題であると私は考えていたので、検査と触診を行うことにする。

 

 

特に重点を置くのはMMT(徒手筋力テスト)。

痛みがあるときは身体のどこかにサインが出ていることが多い。

まずは筋力が正常に使えているのか。また、萎縮が起きていないかどうかの確認をした。

 

  • 大腿部の周径において、著名な左右差を触知
  • ハムストリングス、腰部の過緊張
  • 足首、股関節のROM(可動域)制限あり
  • ヒップリフト不可
  • 片足立ち不可
  • 腹圧の上昇

 

これらのことから、臀部~大腿部の筋委縮、腰部過緊張による代償動作があると仮定。

つまり、臀部の筋力が低下し姿勢が崩れ腰やハムストリングスに負担がかかり、結果として腰部に過緊張が出ていると判断した。

 

なので治療の流れは以下のとおりである。

 

  • 代償動作を行い硬くなった筋緊張の緩和
  • 筋緊張がある程度緩和したところで股関節を中心とした可動域の回復
  • 萎縮した筋力の回復(リハビリテーション)

 

細かく書くともっとあるのだが割愛させていただきます。

 

 

結果で言うと、寝返り時の疼痛はほぼ消失。

しかし、長時間の歩行はまだ不安があるため、リハビリを行いながら歩行距離を延ばすよう訓練している。というのが現状である。

 

治療初期は逆に痛みが出たり別の個所が気になるようになったり大変でしたが、本当に頑張ってくれたので今は笑顔で歩いています。

 

このような笑顔を一つでも増やすことが出来るよう、

また症例報告を上げさせていただければと思います。

 

すこしでも今お悩みの方の参考になりましたら幸いです。

 

 

西日暮里しろくま整骨院 永井

 

 

この記事を書いた人

院長

ルピナス整体院院長の永井宏典です。治療家として12年・2万人以上の方と関わってきました。「痛みの心配がない、快適な毎日を送れる」「痛みがこわくて我慢していたことが、なんでもできる」そんな喜びを手に入れられるように、読者様にとって有益な情報を発信して参ります。

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